Cato構築してみたよ③(基本設計編)

こんにちは、事業開発部の山田です。

 

 

GWも終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は今年のGW、数年ぶりにほとんどの時間を外で過ごす事が出来ました。

お天気にも恵まれた事もあり、日に焼けてしまった顔と腕だけはマッスル北村さん並みにこんがりしています。

 

 

 

マッスル北村さんと言えば、東京大学出身の伝説のボディービルダーですが、コロナで活動できなかったこの3年間に終止符を打つべく、私も自身の向上を求めて、何かを始めたいと思います。

まずは運動不足およびメンタル超強化の為、ゴムボートを湖に浮かべてボート漕ぎを始めたいと計画しています。通販でボート漕ぎマシンを買えば済むのでは?とチラッと思いましたが、ボートで沖に出てしまえば生きて戻る為にはボートを漕ぐしかない極限状態を自宅では作り出せるイメージがどうしても持てず、ゴムボートについて日々勉強しております。※頑張って手でオールを漕ぐやつ

 

 

 

さて、前回は実際に案件としてお客様の環境にCatoを導入した際に行った、「要件定義」の振り返りをご紹介しました。要件定義で気を付けるポイントや実際にはあまり時間を掛ける必要が無かった部分など実践で使える部分を主に取り上げたつもりです。

 

3回目の連載である今回は「要件定義」を無事乗り越えた後にやってくる、「基本設計」を行った際の振り返りをご紹介したいと思います。

 

基本設計の期間

 

要件定義同様に基本設計の期間も1ヵ月程度の時間を要しました。

1日中設計書を書くことが出来、不明点をお客様と即コミュニケーションが出来る集中したタスクの使い方(アサインのされ方や働き方)が出来る方であれば2週間程度でも問題ないかもしれません。

 

基本設計書の中に盛り込んだ重要なポイントは下記の点かと思います。

 

 

・Catoでカバーする物理的・機能的な範囲を明確にすること

 要件定義でも同じことを記載しましたが、基本設計では文章ではなく、NW構成図やシステム構成図を使って、明確に合意を取っておく必要があると思います。ここはしつこいくらいお客様と握っておくべき部分になると思います。

 

・ルーティング設計

 Catoと既存ネットワークがどのように経路交換を行うのかをNW概要図を使って図示します。ダイナミックルーティング、スタティックルーティング、既存の状況によって手間は変わってきますが、この部分はCatoへの移行対象拠点以外にも影響が出る可能性がある為、最も時間が掛かる部分と思います。

 

・ネットワーク物理設計

 要件定義で洗い出した拠点パターンを基に、もう少し具体的な図を用いて物理構成のパターンを組み立てます。特にルータからソケットに置き換える場合は、ソケットのポート数の制限が引っかかる為、LAN側の構成を組み替える必要が出てくると思います。そのような部分もここで洗い出しておければベストかと思います。

 

VPNクライアント接続設計

 Always Onや端末証明書など要件定義で明記された満たすべき機能について具体的にどのような方法で実現するのかの記載を行っておく必要があると思います。実際にエンドユーザが利用するやり方は各社細かく異なる為、大まかには問題ないと思っていても、細かく手順を聞いてみると実現方法が難しい、といった細かな課題が発生しました。

 

純粋なネットワーク案件を実施していた時と異なる点としては、

 

・AzureADやオンプレADなどIdentity Sourceの動きをある程度知っておく必要がある事

AWS、Azureなどのクラウドの仕様をある程度知っておく必要がある事

 

など新しく覚えなければならない点も多くありました。

Catoは日々機能が増えており、新機能の追加が続々と行われています。

初めての構築やお客様からのお問い合わせ、機能的なご質問等があればご遠慮なくお問い合わせ頂ければと思います。

 

 

ではまたお会いしましょう!