こんにちは、事業開発部の中條です。
今回は世で話題のChat GPTについてです。
SDCでも業務活用を進めていますが、あまりに有用なことが分かってきたので
つい先日有償版であるChat GPT Plusを契約しました。
有償版にした主な目的は、上位モデルのGPT-4が利用できることです。
Chat GPTについては多くの記事や動画で情報が出ていますので、
この記事では、実際にGPT-4を使ってみて従来のGPT-3.5とどれほどの差があるのか、
少しだけ実例を交えて比較してみます。
■GPT-4って何が凄いの?
まずは、二つのモデルの違いについて実際にGPT-4に聞いてみましょう。
GPT-3.5についての知識がないようです。
Chat GPTの知識はバージョン問わず2021年9月までの情報が基になっているため、
2022年リリースのGPT-3.5については回答できないのです。
*それでも持っている知識を使って頑張ってくれてます。
聞き方を変えてみましょう。
以前のモデルに比べ学習データ量も多い上、使えるパラメータが増えたことでより正確な回答が得られるようになっているとのこと。
実際に業務で利用を始めていますが、3.5の時と比較し明らかに回答の精度が上がっていることを実感しています。
ここからは実際に2つのモデルを比較していきます。
■業務での活用例
まず一つの例として、実際にChat GPTに助けてもらった例があるのでその事例を基に比較します。
先日こんなことがありました。
WIndowsにNFSクライアントの機能を追加しようとした時です。
役割と機能の追加ウィザードが途中で進まなくなってしまいました。
対象サーバーを選択し、次の機能選択の画面に進みたいのですがいつまで待っても動きがありません。
一度ウィザードをキャンセルし、初めから進めても同様でした。
Chat GPTに質問してみます。
左がGPT-3.5、右がGPT-4の結果です。
どちらも優秀だと思いますが、比較するとGPT-4の回答がより丁寧で、的確な言葉を選んでいる印象です。
切り分けパターンも多く提示される上、解決しなかった場合のログチェックの提案までしてくれています。
実際、GPT-4の回答を参考にして今回の事象は解消しました。
3番に提示されたように、サーバ自体を再起動しウィザードを立ち上げ直すことで次の画面に進むことができました。
*初歩的なことでしたが、後回しにしてしまっていたので優先順位を変えられてよかったです...
■柔軟性
思考の柔軟性も格段に上がっているように思います。
以下の例をご覧ください。
SDCで提供しているCATO Networks製品に関して営業的な文言を書いてもらったのですが、
GPT-3.5では質問文の大事な部分が見落とされています。
この質問でポイントにしたのは「小学生にもわかるような」という条件を満たせているかどうかです。
※どちらも述べられていること自体は正しいのですが。
■多角的な視点を持っている
今後訪れるといわれるシンギュラリティについて、Chat GPTの考えを求めてみました。
GPT-3.5は質問の通り、一人称視点で回答しているように見えるのですが、
GPT-4に至っては人類側の様々な目線や意見も踏まえた上で、俯瞰して物事を考えているように感じます。
GPT-4と会話していると、実在する超絶有能な人間と会話しているような錯覚に陥るときがあります。
■まとめ
例を挙げればキリがないですが、ここまでの例でもGPT-4の有用性についてはご理解頂けたかと思います。
SDC内では他にも、業務効率を上げるためにスクリプトを書いてもらったり、
細かい条件を与えてPythonのコードを生成して貰ったり、
ホームページの更改に向けたアドバイスをもらったり、、
かなり広範囲で業務への活用を進めています。
AIの進化により今後も加速し続けるであろう世界のスピードに着いていくためにも、
活用できる技術を使いこなしていく柔軟性が求められそうです。